マメザクラ群保護活動の記録
 2007年から2013年までの
 活動記録をpdfファイルに
 まとめてあります(1.8MB)
    mamezakura.pdf

最近の皮子平を写真で紹介

 中伊豆中学校の生徒によってマメザクラ苗の移植が2012年の5月に終了。
それまでの活動は下段の「マメザクラの保護活動」の中に掲載しました。

 それ以降の活動写真は上段に載せてあります



















マメザクラの保護活動

1997年の皮子平
    (木村正氏の撮影)


皮子平火口跡(周囲数百m)には5月連休ころにはマメザクラが満開になります。
マメザクラの下に見えるのは茅の群生ですがサクラの開花時期には枯れています。
下の写真は茅(すすき)です。
2000年ころまでは、夏の皮子平は茅で青々としていました。
 この頃を境としてマメザクラも茅も枯れはじめて、皮子平周辺は異常な死の風景となってしまったのです。




2007年保護活動の始まり


2008年

 4月30日にコスカシバのフェロモントラップ設置。
 7マメザクラの種を林業試験場で播種。


2009年
 試験場で播種した苗を中伊豆中学校で鉢上。
 皮子平設置の柵内では草木が育つ。
 元気だったモニター樹No.5は突然の枯死。


2010年
苗の一部を皮子平にテスト的に移植。及び土壌調査


2011年
 皮子平周囲に鹿柵を廻すことが決定。
 進入動物を撮るカメラを設置。
 後継樹の育成継続中
 フェロモントラップ交換継続中。


2012年
 460mの鹿柵を設置。
 中伊豆中学校の新1年生による苗の定植。
 フェロモントラップの交換。
 地中の温度を設置。


2013年
 苗の鉢上げを3年生で行う。
 No.2のモニター樹が弱った。


2014年
 中伊豆中学校の新体育館が落成し記念植樹。
 4月7日、植樹の1本に十数個の開花。
  (翌年は花を付けなかった)
 皮子平柵の中外で土壌pHに差が現れる。
 マメザクラ枯渇原因菌糸類を調査。

最近の皮子平

「最近の皮子平」の写真はクリックでスライドショウになります
2016年4月22日。今年もマメザクラの開花が早くて殆どの木が満開でした。
ビッグニュースは2012年5月8日に定植したマメザクラの約半数に蕾(4月22日)が付いたことです。


2015年4月21日。今年はマメザクラの開花が1週間早かった。皮子平保護地内の開花は5本/旺盛時約230本

2014年10月30日の現地調査

2014年9月24日の現地調査

マメザクラの保護活動



皮子平のマメザクラと茅(1997年4月29日)
同左






皮子平に生い茂る茅






2007年保護活動の始まり
 マメザクラは富士山、箱根、天城山などに自生するサクラで、フジザクラ、ハコネザクラなどと呼ばれます。皮子平にも群生地がありましたが、
2000年頃を境に殆どのマメザクラが枯れてしまい、私たちは皮子平固有のマメザクラを残すための活動を2007年4月から始めました。
 比較的元気なマメザクラ6本をモニター樹に選んで調査観察すると共に、鹿の被害や害虫被害を念頭に後継樹の育成に取り組みました。

 伊豆半島も鹿が増えて樹木の皮剥ぎ被害がいたるところで見られ、茂っていたオシダやスズタケも殆ど無くなりました。
 皮子平から茅の消えた原因確認のために柵を設置しました。
 弱った木にはコスカシバが潜入していました。この頃の土壌pHは4程度で極めて低い値でした。



元気なマメザクラ
マメザクラの花弁
朽ちたマメザクラ
ゴーストタウンと化した皮子平



茅が消滅した皮子平
根だけ残るオシダ
8月に葉が赤くなって落葉
元気なモニター樹No.5



鹿の皮剥ぎに遭ったキハダ
鹿の影響を調査する柵を設置
マメザクラの木からヤニが
コスカシバの幼虫が潜入

2008年
 コスカシバがマメザクラに産卵するのを防ぐためにフェロモントラップを設置しました。
 7月には皮子平のマメザクラ数本から種を集め、林業試験場で播種を行いました。人工的に播種しなくても、皮子平に実生も出ますが、これは途中消えてしまいます。原因は兎や鹿の食害でしょう。



フェロモントラップ設置の看板
No.2のモニター樹も満開
7月に種を採取
実生が動物に食べられる?

2009年
 林業試験場で育てた646本の苗を中伊豆中学校の2009年度卒業生で3月に鉢に移しました
 皮子平に2007年設置した鹿被害調査の柵(2基)の中では草木が育ちだしました。片方はリョウブやカエデでもう一方は草が多いです。
 2007年当時一番元気だったモニター樹No.5は枯れてしまいました。虫の潜入痕は少なく鹿の食害も見受けられませんでした。



種から育った苗
中伊豆中学校で鉢上げ
鹿の食害が明らかに
突然枯れてしまったNo.5

2010年
 中伊豆中学校で管理している苗が育ちだしたので、適応性をみるために柵を新たに2基設けて20本を皮子平に移植しました。
 その頃皮子平では鹿の食べないアセビが蔓延しはじめていて心配です。
 土壌水分などの調査を行いました。



皮子平に苗を先行移植
蔓延りだしたアセビ
土壌調査も
中伊豆中学校の苗

2011年
 皮子平設置の柵内では草や木の育つことが確認できたのでの周囲に鹿柵を廻す計画が決まりました。雪の中、鹿柵を立てる位置の測量です。最初の柵には進入動物を撮るカメラも設置してました。
 種の採取・播種・鉢上げ等後継樹の育成とフェロモントラップの交換は毎年続けています。新たな害虫の侵入痕はなくなりました。



鹿柵で皮子平を囲う測量
来襲する鹿撮影用のカメラ
後継樹を育てる作業は毎年
フェロモントラップの交換

2012年
 冬の間に460mの鹿柵を皮子平周囲に張りました。3月卒業生で苗を定植予定でしたが雪のため断念しました。
 5月18日、約70本の苗が中伊豆中学校の新1年生にって皮子平に定植されました。フェロモントラップの交換も行いました。
 
 その後、定植した苗が全て順調に育っているようです(9月の写真)。地中の温度を連続測定する計器も取り付けました。
 最初の柵内では木が枯れだしたものがあります。原因が分からないだけに心配です。



バスで全員が移動
バスを降りて林道を行進
1人1本ずつ苗の植え付け
フェロモントラップの交換作業



順調に生育している苗
柵の中の木が枯れだした
茅は順調に育っている
地中の温度を連続測定

2013年
 3月に今年も苗の鉢上げを3年生で行いました。
 皮子平は柵で囲ったおかげで青々として、定植した苗も順調に育っています。草の中のスミレを見つけたかヒョウモン蝶が産卵に来ています。
 No.2のモニター樹が弱ってきました。



3年生で鉢上げ
皮子平の苗は順調に生育
ウラギンヒョウモンが産卵
弱りだしたNo.2モニター樹

2014年
 昨年度に中伊豆中学校の新体育館が落成したので、育てた苗6本を記念植樹しました。4月7日にその1本に十数個の花が付きました。ところが散る頃には花に赤みが差してきました。
 皮子平の柵の中はススキが伸びてきました。枯れだしていた最初の試験用柵の中も元気付いた感じです。マメザクラの苗は順調に育っています。
皮子平柵の中と外で土壌pHに変化が現れだしました。
 No.2モニター樹のテストを実施します。



体育館記念樹1本に
真っ白な花が咲いた
散り際に赤くなった




皮子平の茅(ススキ)が復活
枯れだした柵の中も活気?
苗は順調に生育
No.2モニタージュ菌試験